みなさまこんにちは。理学療法士の笹原です。
梅雨が明け、本格的に夏がやってきましたね。
コロナ対策はもちろんですが、熱中症対策もきちんとしましょう^^
今回の内容は、前回に続き脚長差についてです。
脚長差には2つの種類があるとお伝えしました。
今回は機能的脚長差についてお話したいと思います。
復習になりますが、
機能的脚長差:アライメントの崩れ(身体の歪み)による問題です。
これは実際には足の長さは同じにも関わらず、脚長差を生じてしまっている状態です。
ここでは術後の方を例にお話ししたいと思います。
人工股関節の手術をされた方で多く聞かれるのは
「手術した足が長く感じる」という訴えです。
この原因としては多々ありますが、
①骨盤の歪み
②股関節の可動域制限が影響している事が非常に多いです。
①に関しては、変形性股関節症によって術前の足の長さが大きく違うと
長さを揃えようとして骨盤の傾きが起きてしまいます。
このような状態が長く続く程、誤った姿勢に身体が慣れてしまいます。
そのため手術で足の長さを揃えたことで、脚長差を感じやすくなります。
ですので、前回お話したように手術前からインソール等で身体の歪みを最小限にしてあげることが大事です。
②に関しては、特に股関節内転(足を内側に閉じる動き)制限が生じている方に多いです。
この内転可動域が少ないと、体重をかけたときに足が突っ張り棒のようになり、脚長差を感じやすいです。
下の写真のように股関節内転方向へのストレッチを行い、お尻~太ももの外側を伸ばすようにしましょう。
以上2つを例にお伝えしましたが、その他にも筋力低下など様々な要因が考えられます。
脚長差でお困りの方は、いつでもリハビリの際に相談してください^^