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院長あいさつ

院長あいさつ

院長 狩谷 哲の写真

私が生まれ育った長野県松本市は、北アルプスを望む自然豊かな場所です。その地で整形外科を開業していた父は登山客、スキーヤーのスポーツ外傷等、日々救急搬送されてくる患者様と昼夜問わず対峙していました。そんな父の背中を見つめ、幼少期より、漠然と医師という仕事を意識していたような気がします。漠然としたものが確信に変わったのは、水泳部で県大会に向け練習に励んでいた学生時代に腰椎椎間板ヘルニアを患い、入院生活を余儀なくされた時です。それまでの努力が報われない悔しさと、思うように動かない自らの体へのもどかしさから、肉体が与える精神への影響を感じ、同じような思いをする人々の助けとなりたいと強く思ったことが、明確に「医師を目指す」きっかけになりました。

医師となる夢を実現するため、金沢医科大学医学部医学科へ入学、卒業後は父と同じ整形外科の医師になるべく、昭和大学医学部整形外科学教室へ入局しました。そこで股関節疾患を専門としている主任教授に指導を受けたことで、股関節疾患に携わっていこうと、さらに専門性を高める選択をしたのです。

そして2004年、アメリカヴァージニア州にあるAnderson Clinicへ留学する機会を得ました。年間1000件を超える人工股関節置換術を行っているクリニックで、外来診察と手術を別の施設で行う(欧米式スタイル)、非常に質の高い医療を行っているところでした。このような特化型システムは当時まだ日本では導入されていなかったので、非常に驚きました。同時に、このような特化型システムを取り入れられれば、日本の医療は発展するに違いないと確信しました。選択と集中により特化した医療が行えれば、患者様の手術までの待機時間を減らせる上、医師、スタッフは専門性を高めることができ、患者様により満足のいく医療を提供することができるからです。

帰国後、その思いを持ちながら整形外科医として経歴を積みつつ欧米式特化型の診察、手術を行っている石部基実クリニック院長と出会い、自らの今後の医療方針を確信しました。そして石部基実クリニックの副院長として、外来診療をクリニックで、手術を提携先病院に赴いて行うスタイルで、一人でも多くの患者様に痛みの無い幸せな生活を送っていただくべく、日々人工股関節置換術を手がけてまいりました。

4年の月日を経て、携わった術例は1000件を超えました。自らの経験を活かし、医療方針をひろめてさらに多くの患者様に幸せになっていただくためには、石部基実先生の元を離れることが必要だと考え、独立を決意いたしました。2016(平成28)年8月1日より、欧米式スタイルである人工股関節置換術に特化した【選択と集中】を基本とした東京ヒップジョイントクリニックを、東京都世田谷区南烏山に、開院することになりました。おかげさまで、多くの患者様に来院していただき、この度、更なる医療の質とサービス向上を図る為に2019年9月に御茶ノ水にクリニックを移転し、提携病院との協力を得ながらより多くの患者様の満足度を挙げるべく体制を整えました。今後も患者様の立場になり同じ目線で病気に対峙できること、自らの力量を見極め、常に真摯で正直であることを肝に命じながら、今を大切に思う患者様を一人でも多く手助けできるよう、スタッフ共々日々修練し地域の皆様のお役に立ちたいと考えております。何卒よろしくお願い申し上げます。

東京ヒップジョイントクリニック
院長 狩谷 哲

院長ブログ

出版

1時間で股関節痛が嘘のように消える 人生が変わる股関節手術
幻冬舎(2016年6月)