03-5931-8700
【中途視覚障がい老人の一言⑨】

院長ブログ

【中途視覚障がい老人の一言⑨】

[私の知り合いであり、尊敬する人物でもある方からのメッセージです。今回が最後になります、長い間ご愛読いただきありがとうございました。]

[視覚障がい者誘導ブロック上での出来事]

 2014年9月8日の朝、埼玉県川越市川越駅付近の点字ブロック上を白杖を持って歩いていた女子高校生が、白杖に当たって転んだ男に膝の後ろを蹴られてケガをした。
 このような事件が起きたのですが、心ない人々が好きなことをtwitterというインターネット上のサービスを使って言っていました。また、白杖や点字ブロックの意味を法的に制度的に知らない人々が多いのに驚かされました。

● 道路交通法
 (目が見えない者、幼児、高齢者等の保護)
第十四条:目が見えない者(目が見えない者に準ずる者を含む。以下同じ。)は、道路を通行するときは、政令で定めるつえを携え、又は政令で定める盲導犬を連れていなければならない。
2 目が見えない者以外の者(耳が聞こえない者及び政令で定める程度の身体の障害のある者を除く。)は、政令で定めるつえを携え、又は政令で定める用具を付けた犬を連れて道路を通行してはならない。
● 道路交通法施行令
 (目が見えない者等の保護)
第八条:法第十四条第一項 及び第二項 の政令で定めるつえは、白色又は黄色のつえとする。
2 法第十四条第一項 の政令で定める盲導犬は、盲導犬の訓練を目的とする一般社団法人若しくは一般財団法人又は社会福祉法(昭和二十六年法律第四十五号)第三十一条第一項 の規定により設立された社会福祉法人で国家公安委員会が指定したものが盲導犬として必要な訓練をした犬又は盲導犬として必要な訓練を受けていると認めた犬で、内閣府令で定める白色又は黄色の用具を付けたものとする。
3 前項の指定の手続その他の同項の指定に関し必要な事項は、国家公安委員会規則で定める。
4 法第十四条第二項 の政令で定める程度の身体の障害は、道路の通行に著しい支障がある程度の肢体不自由、視覚障害、聴覚障害及び平衡機能障害とする。
5 法第十四条第二項 の政令で定める用具は、第二項に規定する用具又は形状及び色彩がこれに類似する用具とする。

● 「視覚障害者誘導用ブロック」に関する基本的な設置ガイドライン
 通称「公共交通ガイドライン」と「道路整備ガイドライン」の2種が主なものです。
 このガイドラインは、1994年に制定された、「高齢者・身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律(通称ハートビル法:2002年改訂)」と、2000年に施行された、「高齢者・身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律(通称交通バリアフリー法:2006年「高齢者・障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(通称バリアフリー新法)の施行に伴い廃止された)」。これらによって策定されました。
 

 「道路の移動円滑化整備ガイドライン」(通称「道路整備ガイドライン」)
 財団法人国土技術研究センターより、2003年に発行されました。
 「交通バリアフリー法」及び「重点整備地区における移動円滑化の為に必要な道路の構造に関する基準(2000年)」に基づき、道路管理者が上記基準に基づいて道路特定事業の整備を行う際の考え方として、国土交通省が策定しました。

 上記のような法や制度が設けられていることなど知らないのか? 無視しているのか?そのような人々が多い為に、どれ程の被害を視覚障がい者が受けているのか知っていて欲しいのです。様々な被害については、これまでのページをご覧いただければ理解されると思います。

 twitterに書かれていた物の中から一部を引用して、皆様に視覚障がい者の周囲を理解していただければ幸いです。
 【俺はこの経験から障がい者を普通の人間として扱おうとする奴らの愚かさを主張するからな!!!全盲の女子生徒の件は都会の混雑駅とかラッシュ時の駅にいる奴が悪い部分もあるだろ!!!全部相手が悪いみたいな被害者面してんじゃねぇぞ!!!】
 何故にこのような言葉を選び、書き込まなければならないのだろうか? それ程に腹立たしい事件なのでしょうか? そして、被害者が悪いと思えるのでしょうか?
 このような言葉の暴力(moral harassment)を取り締まるべきであって、膝裏を蹴飛ばした男と同じ暴力であって、目に見えるか否かの差に過ぎません。
 【障がい者で働かなくても障がい者年金貰ったり、生活保護貰ったり、割引きも多いし、路駐しても特別扱いやし 充分特権あるよね。障がい者が生きていけるのは 人間社会だけですよ。生物界に於いては自然淘汰される。】
 本当に知らないのか? 知らないフリをしているのか? もう少し世の動きを知った上での書き込みができないのでしょうか?
 熱帯雨林の自然界で、生息していた蜜蜂群が死滅(1種の蜜蜂)しています。一方、遺伝子異常のある蟻が、集団の中に1割生存していても、その蟻集団は活動を変えていない。このような研究が報告されています。この内容は、蟻集団の中には元々予備軍として育っている蟻がいるわけですが、それ以外に1割の全く働かないで食している蟻が存在する蟻集団でも、そのまま生活が維持されている反面、熱帯に存在していた蜜蜂軍が、全く働かずに食する蜂が1割となって間もなく、この世から集団が消え、今ではこの蜂蜜群が生態を失ったとの研究報告なのです。
 蟻社会では、働かない同僚を食べさせて生活させているのです。人類が蟻と同等以上か、それ以上の文明生物として存在しても良いのではないだろうか!!! ちなみに私は、普通に働き所得税を支払ってきました。それなのに、健康体の人が働きもせずに生活保護を受け取っています?
 

【全盲の女の子が蹴られたやつあったやん? ニュース映像みたら、その子腕時計してたんよ、おかしくない?】
 視覚障がい者が腕時計をしていたならば、何故に何処がおかしいのでしょうか?
 私が使っている腕時計は、デジタルで時計とストップポッチとアラームが可能です。時計は時と分を、ストップポッチは時間と分と秒と百分の1秒を、どちらも音声で伝えてもらえます。アラームは、予定した時間に音で知らせてくれます。このような腕時計の他に、文字盤で長短の針が動き、表面の透明な覆いを持ち上げて触って時間を知ることもできます。
 この他にも音で知る道具として、私が使っているのは体重計と血圧計です。ベットの枕元に置いた目覚まし時計、このページを書く為のパソコンも声を出しております。
 【ぶつかった際に謝罪しなかった?】
 このページを初めとして、このサイトで紹介してきた数々の疑問と事件。「すみません」・「ごめんなさい」の言葉をどの時点でかければ良いと言われているのでしょうか?
 あまりにも点字ブロック上での出来事が多く、このようなページを作ることも有るかと思い、書き留めておいた日の出来事があります。
 2014年8月3日日曜日:09時10分頃の大宮駅構内、私は点字ブロックに沿って白杖を持って歩いていた。前方から来た人が私の使っている杖に足を取られた。何故に足に杖がかかったのかはわからないが、何も言わずに過ぎていった。そのすぐ後に、バギーと点字ブロック上で衝突。バギーを操作していたと思える女性から「ごめんなさい・ごめんなさい」と言葉をかけられたが、何故に点字ブロック上をバギーを押していたのか疑問に思える。
 その後の10時15分頃の浜松町駅南改札を出た前の点字ブロック上で、数人の人がかたまり話をしていた。その中心が点字ブロック上であって、なお点字ブロック上に鞄などが置かれていた。私がそれらに突き当たったが、人は左右に分かれ、置かれていた鞄は私がけとばすこととなった。それでも誰からも謝罪の言葉は無かった。
 その後、10時15分過ぎに浜松町駅から国道に向かい歩き、国道に出てから品川方面に向かって国道の歩道を歩いた。数ヶ月以前から歩道脇の建物の工事を行っており、点字ブロック近くまでフェンスが建てられていた。だが、今日はそのフェンスが点字ブロック上まで建てられており、歩行の邪魔となった。
 日頃からこのようなことは頻繁に起こり、時には浜松町駅の出来事のように鞄や何かの物を蹴飛ばしたり、突き当たることもあるのです。その度に「ごめんなさい」・「すみません」の謝罪を視覚障がい者から行わなければならないのでしょうか?
 点字ブロックは視覚障がい者の誘導の為に敷設されたのです。そして、歩く際には白杖を持つように法で示されているのです。誘導ブロック上で白杖を持っていて他人に点字ブロック上で突き当たること自体が、不自然で法を守らない人たちなのではないでしょうか?
【1人の人間として見てほしいと言うのならば、人としてちゃんと謝るべきだったのでは?】
 繰り返し伝えなければなりませんが、どれ程の人が点字ブロック上で突き当たったり、突き飛ばして行くのか? その人たちのほとんどが何の謝罪もしません。視覚障がい者だけが何故に謝罪をしなければならないのでしょうか? 謝罪しない視覚障がい者は、人間でないのであれば、国民のほとんどが人間ではなくなるほどのモラル低下と思えます。
 

【犯人は知的障がい者なの?】
 障がい者が障がい者に傷がいを負わせたようなのです。だからと言って、加がい者を束縛逮捕しないのは法治国家と言えるのだろうか? 白杖を持ち点字ブロック上を歩いていても、視覚障がい者は法の下で保護されないのだろうか?
 知的障がい者や精神障がいの人々が、路上や屋内で殺人や傷がい事件を起こし、罪に問えないから病院や施設での指導に留まるのは、被がい者を軽視した法の精神と思えるのです。視覚障がい者が白杖を持たなければならない、持たずに路上を歩けば晴眼者として判断される。それならば、知的障がい者や精神障がい者にはそれを外部の者が判断できるような手立てを考えていただきたい。何の抵抗もしない人々に、一方的に殺人したり傷がいを負わせながら、精神に問題があったからと言って、法の網から取り除かれるなど、不思議な限りです。
 この事件の起きる以前に、7月28日午前11時頃に自宅を出て浦和駅から職場へ向かった視覚障がい者がいた。いつものように職場に到着すると他の従業員がアイメイト(盲導犬)が流血していることに気づいた。
 この事件を器物損壊容疑で捜査中とのことであるが、何故に器物損壊容疑なのでしょうか? 法治国家であるはずの法が、穴だらけであることが、視覚障がい者にとっては明らかです。
 もっと以前の4月2日に、被がい者となった視覚障がいのある女性が、神戸市内のスーパーで椅子に座って休んでいたところ、加がい者の足が女性に引っかかり、腹が立ったとのことで、視覚障がいのある女性を殴ったと供述している。その加がい者は、視覚障がいのある被がい者に対して、顔面を殴りつけ骨折の疑いがあると報道されている。

 盲導犬の事件では、加がい者が見つかっていないのか? 捜査されているのか? 全くわからない状況です。防犯カメラや通行人の多い時間帯での犯罪、誰もが見ていなかったとは思えないのです。捜査しているのか疑問に感じます。
 幼児や小学生が、襲われて隔離されたり殺される事件が次々と起きています。弱い者を虐め、何が楽しくおもしろいのでしょうか?
 このような事件を引き起こす犯罪者には、重い罰を与えて再発を防いでもらいたいものです。
 そして白杖や点字ブロックの持つ意味を、多くの人々に知っておいていただきたいです。

2014年9月26日記